施術について

好転反応は回復のきざし

整体の施術後には「好転反応」があります。たいては体が軽く楽に感じられ、痛みなども軽減、解消しますが、施術後に、湯がありのような気だるさや眠気を感じることも少なくありません。

好転反応の原因として考えられるのは、整体で自律神経のバランスが整う方向で体が働き始めたということです。

筋肉がゆるむということは、副交感神経が優勢になり、交感神経は静まるということです。現代人の多くは、仕事や人間関係、勉学などでのストレスに常にされされるため、交感神経が常に優位になり緊張している状態、テンションが高い状態にあります。

施術後に、一時的ですが、痛みが増したり、重だるくなる場合もあります。その痛みは、緊張し萎縮していた筋肉と神経系が、施術によって活性化され、血流が良くなったためと考えられます。血流が滞り細胞に溜まっていた毒素や老廃物が排出されだしたためとも考えられます。

施術で、筋肉や靭帯がゆるみ、それまで痛くて動かせなかった関節が動くようになったことで、痛みが発生する場合もあります。神経の伝達が鈍り、痛みなどを正常に感じられなくなっていたのが、感覚が敏感になって痛みを感じ出すこともあります。

痛む箇所が移動したように感じられる場合もありますが、これは、知覚麻痺の場合と、一番痛む箇所が解消したため、二番目に痛む箇所が表に出てきた場合も考えられます。

施術直後は体が楽に軽く感じられても、翌日にはだるさなどの症状が出る場合もあります。このような時は、施術で具合が悪くなったと勘違いされることがありますが、その次の日には、体がすっきりとより楽に感じられることが多いです。2~3日過ぎても症状が強いままなら再度の調整が必要だと思います。

アトピーや湿疹のある人は、施術後の入浴後に皮膚がかゆくなる場合があります。喘息がある人は、施術後30分くらいしてから、一時的に咳が多く出ることがありますが、1時間くだいで収まり、その後は咳が少なくなります。

腰痛で痛む場所がはっきりと特定できない人は、腰痛が慢性化し激しく痛む状態になっているため、体が防衛して痛みを鈍くしたり、しびれさせている場合があるようです。

背中がかゆくなる人もいます。これは皮膚から1.5センチほど下の血流が滞っている箇所の血流が、施術で急に良くなったためです。背中がほてったり汗ばむ人もいます。

物がはっきりと見え視界が明るく感じられる人もいます。これは、首から上、頭に向かう血流が良くなったためです。

好転反応は一時的なもので、何度か施術を続けていけば出なくなっていきます。慢性化した症状の人の場合は特に、好転反応が出れば、その後の回復は早くなります。

痛みなどの症状が慢性化した人は、一般的に施術後1~24時間後に、一時的に痛みが強くなる場合があります。しかしその後、1~3日後には、痛みは解消していき楽になっていきます。

最初は施術直後には改善が感じられず、1日くらいしてから楽になった人でも、施術を重ねるにつれて反応が良くなり、施術後、1~2時間で効果を確認、実感できるようになっていきます。

施術の反応の鈍い人は、治りも遅いのが一般的です。このような人は、病気の初期には体調変化がわからず、進んでから自覚する場合が多いので、注意が必要です。体調変化や症状が感じられないのが健康体ではなく、体の状況変化を適切に感じられる身体が、健康な状態といえます。

年配者が施術を受けた場合は、1~2日後に微熱が出ることがありますが、寝込むほどにはならないはずです。微熱が出るのは、内臓や神経系統も含めて身体が活性化したためと考えられますが、これで通院を止めてしまう人もいるのは、せっかく回復に向かい始めたのにもったいないことです。

50代の女性のお客さんの例ですが、私の施術を受けた後で、毎回(といっても3回目くらいまで)微熱が出るので心配だったと話されたクライアントさんがいました。

回復の過程でそういうこともあると説明したら、ほっとしていただけたので、こちらも安心しました。

微熱が出た後の方が体調がいいので、そうだとは思ったようだが、心配はあったらしいのです。

施術後にどんな身体的変化が出るかは、体質や症状、気質によっても違いますが、一番多いのは、眠気、だるさです。人によっては、改善、解消した痛みが再発することもありますが、1~3日で軽くなって体調が良くなっていくから、心配はいりません、ご安心ください。

回復初期の反応

整体の施術を受けた後で、だるくなったり眠くなったり、施術直後に軽くなったり解消した症状が、再び強めに出てきたりすることがあります。

これは体調が悪化したり、施術の効果がすぐ切れたためと思う人が少なくないですが、体が慢性的な不調状態から回復しはじめたときに出る好転反応です。回復反応と言ってもいいと思います。

体調不良の人の身体というのは、骨格の歪み(特に背骨)、筋肉の凝り、神経の圧迫、血液やリンパ液の停滞などで、免疫力、回復力が低下して、痛み、しびれなど不快な症状や、身体を動かしづらくなっています。

また、身体の機能を自動調整している自律神経のバランスが崩れた状態になっていて、交感神経(心臓を活発に動かしたり、心身を緊張・興奮状態にし活動的で瞬発力を発揮できるような状態にする神経)が優位になっていることが多く、眠つきが悪く眠りが浅くなり、疲労回復が充分にできない状態になっていき、不調がさらに酷くなることもあります。

それが整体で身体を整える刺激を与えると、身体はその刺激に反応します。骨格の歪みが改善しはじめ、血流やリンパ液の流れも改善し、自律神経のバランスが回復しはじめます。

このとき、身体がだるくなったり眠くなったり症状が強く出たりしますが、これは身体が回復に向かって働きはじめたということなのです。

いろいろある好転反応の症状

・身体が緩みだるく感じたり眠くなる。
・身体の状態の悪い部分に痛みなどの症状が出る。
・排尿、排便(下痢)、発汗、鼻水などの排泄が促進され、体内の毒素や老廃物が排泄される。
・熱が出る。免疫機能が高まった時などに発熱することがあります。
・悪い部分が腫れる。

好転反応が出やすい人

痛みなどの症状が長期間続いている人や症状が思い人ほど、好転反応が出ることが多く、症状も強くでることが多いですが、出ない人も少なくありません。
好転反応が出る人の方が、身体の反応が良く、感覚が繊細だと言えると思います。

その他に、長期間薬を服用している人、特に効き目の強い薬を服用している人、食品添加物や農薬などの化学物質を多く長期間摂取した人、肉や脂肪の多い食生活の人は、好転反応が出やすいようです。

好転反応が出るタイミング

早い人で施術の直後にだるくなったり眠くなったりします。好転反応による症状は、早い人でその数十分後、多くは、翌日か2日後が多いようです。

好転反応が続く期間は、数時間から数日(2~3日)と個人差があります。好転反応が過ぎた後は、回復が順調にすすみ、グングン良くなることも少なくありません。

好転反応は、初回施術後に感じることが多いですが、2回目以降に出ることもあります。

好転反応が出た時は、すぐに横になれるときは、横になって休みましょう。夜は睡眠を充分に取り、体を冷やさないようにしましょう。食べ過ぎも良くありません。水分補給も忘れずに。長湯や熱いお湯での入浴はひかえましょう。

好転反応が出ると、せっかく整体に行ったのに悪化したと思いこみ、次の予約をキャンセルする人がたまにいらっしゃいますが、ご自分の体が回復に向けて活動をはじめたのだと知っていれば、余計な不安を感じずに済むと思います。

症状が出ないと回復しづらい

かなり酷い肩こり、背中の張りなどがあっても、自覚症状が無い方は結構います。

そんな方でも、固くなった肩をゆるめてあげると、楽になったことは実感できることが多いようです。

だから、痛みやコリなどの症状が無いことと、症状を感じないこととは、イコールではありません。

症状があっても(体の機能に問題が起こっていても)、それを自覚できない人が、自然に回復することはかなり難しいと思います。

なぜなら、自覚がないと体がその不具合を調整したり修復しようとする作用が働きにくくなっているからです。

むしろはっきりと痛みなどの症状を感じる人のほうが、回復が確実で早いという場合が多いような感じがします。

例えば、低温火傷というのを聞いたことがあると思いますが、これは懐炉(カイロ)や湯たんぽなどそれほど高温にならないものを長時間皮膚に当てておいたときに生じる火傷ですが、温かいと感じても熱いとは感じてないので、火傷するまで放置されるから生じるのです。

低温火傷の方が高温で火傷したときより治りがかなり遅いようです。なぜなら、低温なので、皮膚表面はそれほどダメージを受けないのですが、長時間体温より高いものに接するため、熱が体の深部にまで到達するのです。だから短期間で表面では一見治ったように見えても、皮膚の深い部分で破壊された細胞が修復してないのです。

それと同様のメカニズムで、軽めのコリや痛み程度でも長期間放置しておくと、次第に深部にまで浸透し、骨格まで影響を受け、さらには内臓機能にまで影響が及ぶということもあり得ます。

東洋医学には「未病」という概念がありますが、はっきりとした症状が出て病名が付く以前の不調の段階(レベル)という感じの状態です。

この「未病」の段階で体を調整し原因となっている生活習慣などを改善しておけば、本物の病気になるのを食い止めることができます。

天ぷらをあげていて油に火が移ったとします。この段階では、まだ火事とは言えません。小火(ぼや)ですらない状態です。でも、この程度なら大したことはないとほおっておけば、どうなるでしょうか?鍋が熱くなりガスコンロの周りの壁にも熱が伝わり、しばらくすれば家本体に火が燃え移ることは確実です。

体もこれと同じです。まだたいしたことはない、この程度ならどおってことないとほおっておけば、ちょっとした不調が本物の病気になり、体の機能が制限され、やがて体の組織そのものが壊れていくのです。

ただし、体は物ではありません。壊れたところを自分で修復する自己治癒力という力を持っています。だから少々の不調なら、休息し睡眠と十分にとり、栄養補給すれば回復するのです。

それでも回復しない不調であれば、体を調整する専門家に任せたほうがいいと思います。本物の病気にならないために。

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