花粉症・アレルギーの原因と改善法

花粉症とアレルギーの原因と改善法

花粉症の原因

花粉症はアレルギーの一種です。体には外部からウイルスなどの異物が侵入したときに撃退・排除する免疫システムがあります。
アレルギーは免疫システムが、無害な物質(特定の食物や花粉など)を体を害する異物と判断し排除する反応で、皮膚や胃腸に症状が出ることもあります。

アレルギーの原因には、様々な説がありますが、主なものとしては、ここ数10年で急激に増えた食品添加物などの化学物質によって、免疫システムのバランスが崩れたことです。大気中の排気ガスなども原因と考えられます。

今年は杉花粉の飛散量が多いようですし、中国の大気汚染の影響もあります。外出時は花粉症でない人でも、マスクをするほうが安全かも知れませんね。

私がまだ子供だった頃(35~40年前)、アトピー性皮膚炎の子だとかアレルギーの子は、あまり見かけませんでした。現在では9歳以下の4割がアレルギー病で悩んでおり、日本人の約30%がアトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症などのアレルギー性の疾患を持っているといわれています。僕のクライアントさんの中にも、もちろんいらっしゃいます。

僕が子供の頃は、花粉症など聞いたこともありませんでした。戦後全国の山で大規模に植林した杉が、まだ育ってなかったのも関係しているのかも知れませんが、花粉症と子供のアレルギーが増えてきた時期がかなり重なっていることを考えると、杉だけが原因だとも思えません。

都市化の進行で露出した土が少なくなり、飛散した花粉が地面に吸収されなくなったためとも言われますが、それでも全部は納得できません。

過剰な衛生観念とアレルギーの関係

昭和40年前後から急激に上水道が完備され、都市化の進行で、泥んこになって遊べる場所も少なくなり、衛生状態が良くなったことが主な原因だという説があります。

人間は(もちろん他の動物も)、無菌状態の場所で生活しているわけではありません。多かれ少なかれ無数の雑菌と共に生きているわけです。ある程度雑菌にまみれる環境でないと、異物に対する抵抗力が育たず、その結果、少し異物が入っただけでも過剰反応するようになるとのことです。

異物として排除する必要のないものに過剰に反応する点では、アレルギー体質も花粉症も根は一緒です。過剰に清潔で無菌状態に近い状態を保っていると、本当に害を及ぼす病原菌が入ってきたときに、繁殖する余地がありすぎるため、かえって危険です。雑菌に対する抵抗力が無くなるからです。雑菌と共生していれば、雑菌が病原菌の繁殖を阻止してくれるので、逆に安全だということです。

傷口や食品をバイキンだらけの手で触るのは、危険だと思いますが、それ以外のケースなら、あまり清潔さに神経質にならない方が、抵抗力を高め健康を維持するためにはいいという考え方もできます。

昔は子供の遊びといえば、外で泥んこになって転がりまわっていたものですが、それが雑菌に対する抵抗力を高めていたため、花粉症やアレルギーなどが無い原因の一つだったとも考えられます。

食品添加物とアレルギーの関係

都市化や衛生状態、衛生観念と花粉症などのアレルギーは関係しているのではないか?という話と関連して、食品添加物(化学製品)との関連も考えられます。時期的には食品産業が開発したパッケージ入りの加工食品の普及と花粉症やアレルギーの増加の時期も、ほぼ一致しています。

食品添加物は、工場で加工される食品の保存性を高めるために、また見かけや味を演出するためにも使用されていますが、問題なのは、その摂取量だと思います。化学的に合成された食品添加物を大量に長期間に渡って摂取していると、それを分解・吸収するために肝臓などの臓器がフル稼働しなくてはならなくなり、その結果体力が落ち、体調が悪くなったり、免疫力が正常に働かなくなることも可能性としてはありえます。

農薬とアレルギーの関係

農薬の使用量増加もこの時期と一致しています。微量といえども、野菜や果物などの自然の恵みにも農薬が不着しているのが一般的な状態になっています。農薬が体にいいという人は、一人もいないでしょう。添加物と同様、肝臓にまず負担がかかってきますし、分解されず体内に蓄積される成分もあります。

自然な生活が改善につながる

わたしたちの体も自然の一部です。人が科学的手段で人工的に生命を作り出せない以上、我々自身が自然そのものと言うこともできます。その自然であるべき体内に、人工的に合成した物質を注入するということは、悪影響があってもいいことはないはずです。農薬などは、あくまでも大量に効率的に作物を実らせるために使われている必要悪です。使用しないにこしたことはありません。

健康を回復し維持するために一番大切なことは、できるだけ自然な状態に近い生活習慣や食生活をすることだと思います。ほんの半世紀前までは、花粉症もアレルギーもほとんど聞いたことがなかったことが、その証明と言えるのではないでしょうか?

花粉症のメカニズム

日本で初めてスギ花粉症が見つかったのは、1964年で、日本人の回虫感染率が10%を切った頃と重なります。同じ時期に、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患も出現してきました。

回虫(寄生虫)は、自分の排泄物に埋もれることで、人(宿主)の強力な免疫攻撃から身を守っています。人は異物である寄生虫を排除するためにIgE抗体をさし向けます。

アレルゲンと呼ばれる、アレルギーを起こす抗原(例えば花粉など)は、接触を繰り返すうちに体内に蓄積され、一定量を超えるとアレルギー反応が起きます。アレルゲンが体内に侵入したときに捕まえて肥満細胞に伝える物質がIgE抗体です。その時に、鼻水やかゆみを引き起こすヒスタミンという物質などが放出され、これらが過剰に血管や神経を刺激することでアレルギー症状が出るのです。

IgE抗体は、寄生虫本体ではなく、その排泄物を標的にします。排泄物に囲まれている寄生虫そのものは、攻撃を受けないのです。しかし、人が寄生虫の排泄物にIgE抗体をさし向けたことは無駄ではありません。

寄生虫のせいで既に多くのIgE抗体が作られているため、花粉やダニにさらされても、さらに抗体を作り出す余裕がないのです。身体がIgE抗体を作ったとしても、既に体内には寄生虫のために作られたIgE抗体が不活発な状態で存在しているため、アレルギー反応が新たに起こることはないのです。

したがって、寄生虫(回虫)は、人が花粉症やアトピー性皮膚炎を起こすのを抑制していたと言えるわけです。花粉症などのアレルギーが発症する主な原因は、行き過ぎた清潔志向(生活)にあるともいえると思います。

当院では、ご自分で簡単にできる花粉症解消の方法をお教えしてます。

花粉症は薬で治るか?

この20年ほどで、花粉症の方は驚くほど増えた印象があります。僕が子供の頃(40年以上も前のことですが)には、花粉症という言葉を聞いたことがありませんでした。

7月に花粉症の話題かと思われるでしょう。花粉症と言えば、春先だけという印象がありますが、杉以外の花粉症もあると、春から秋にかけて症状が続く方もいるようです。

花粉が襲来すると、細胞が感知し、ヒスタミンを放出します。ヒスタミンは拡散し別の細胞に外敵(花粉)の襲来を知らせます。ヒスタミンの信号を感知するために、受け手の細胞には、ヒスタミンレセプターが備わっていてヒスタミンを捉えます。その結果、くしゃみ、鼻水、涙などの防御反応が発現するのです。

たいていの方は、薬で花粉症の症状を抑える(だけ)の治療を受けていると思います。確かに、抗ヒスタミン剤を服用すれば、花粉症の症状は緩和されます。しかし、その効果は一時的なのです。

抗ヒスタミン剤によって、花粉などが体内に侵入したとき使われる情報伝達経路が遮断され続けると、ヒスタミンを作り出す細胞は、より多くのヒスタミンを放出するようになるからです。

その仕組みは、ヒスタミンレセプターを持つ受け手の細胞は、レセプターがブロックされた反応として、より多くのヒスタミンレセプターを細胞上に作り出します。こうなると、花粉に対してより多くのヒスタミンが放出され、より多くのレセプターがそれをキャッチし、より花粉症反応が酷くなるのです。

ほとんどの薬は、身体生理の反応経路に介入し、それを阻害したりブロックしたりして作用します。短期的には目的通りの効果が生じますが、長期的には、症状をより重くする方向に働くのです。薬がだんだん効かなくなり、量を増やす必要が生じたり、耐性菌が現れたりします。

あらゆる症状は、身体の恒常性(動的平衡状態)を保つための身体反応です。それを症状だけ切り離し対処しても、根本的には治すことはできないのです。全身の機能的(生理学的)、解剖学的バランスを回復することでしか、治りません。

生命現象は、「こうすればこうなる」というような明確な因果関係に基づく身体的メカニズムで成り立っているわけではありません。絶え間なく活動しながら、一定範囲内での平衡状態を維持しようとしているのです(恒常性)。

恒常性(動的平衡状態)に対して、部分的な症状などに対応するために人為的に干渉すれば、一時的には症状は解消し別の様相で平衡状態が生まれるかも知れませんが、しばらくすれば揺り戻しが起こります。だから、花粉症(に限りませんが)は、薬では治らないのです。

整体で症状が解消し体調が良くなると、花粉症の症状が軽くなったという方は何人もいらっしゃいました。やはり体質改善が花粉症でも大切だと思います。

子供を花粉症にしない為に

花粉症の季節が近づいてきました。春の杉花粉だけでなく、他の植物の花粉によって、秋まで花粉症に悩んでいる方もいらっしゃいます。

僕が子供の頃、40年以上前には、花粉症という言葉は一般的ではありませんでした。生活が都市化するとともに、花粉症の人が増えてきているのは確かのようです。

そこで、お子さんを花粉症にしないための注意点をご紹介します。

【子どもを花粉症にしないための9か条】

花粉症研究をしている理研横浜研究所の提案をご紹介します。
(1)生後早期にBCGを接種させる。

(2)幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる。

(3)小児期にはなるべく抗生物質を使わない。

(4)早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす。

(5)適度に不衛生な環境を維持する。

(6)猫、犬を家の中で飼育する。

(7)狭い家で、子だくさんの状態で育てる。

(8)農家で育てる。

(9)手や顔を洗う回数を少なくする。

清潔好きのママが聞いたら卒倒しそうな提案もありますし、実行が難しいこともありますが、要は、日常的に雑菌にさらし、正常に機能する免疫力を付けておくことが大切ということです。

僕は幸い花粉症ではありませんが、子供のころは、天気がよければ、学校から帰ると必ず外で遊び、泥遊びも経験し、家には猫がいて、兄弟は3人で、学校では裸足で、床に落ちた食べ物でも食べ、薬はめったに飲まずという生活をしていました。

人体には何十兆とも言われるほどの雑菌が住みついていて、身体機能の一部として役割を果たしています。無菌状態では、生きられないのです。

免疫力の暴走が原因

アレルギーをカンタンに説明すると、免疫反応が、本来無害なものにまで過敏に反応して排除しようとするために起こります。

免疫は、体にとって有害な物質を識別して排除する働きのことを言います。病原体や毒素、異物、自己の体内に生じた不要成分を、自己の構成物質でないと識別して排除しようとする生体防御機構のことです。本来の意味は、特定の病原体に一度感染してから回復すると、その病原体に対する抵抗性をもつようになり、同じ病気に罹らなくなることをいいます。

この免疫の働きは、ふだんから雑菌と言われる微生物と接していないと、活性化されません。つまり、現代の過剰な清潔志向が、免疫力を低下させていると言えます。

アレルギーやアトピー・花粉症は、免疫力正常に働かなくなってた状態と暴走している状態とも言えますし、免疫力の低下が引き起こしているとも言えます。

生活環境の中に、化学物質や花粉などのアレルゲン(原因物質)が増えていることも原因のひとつですが、喘息などを例にとれば、大気汚染が改善しているにも関わらず、10年ほど前と比較して、2倍に増えていることを考えれば、免疫力をはじめとして、身体のバランスが崩れてきていて不安定になり、様々な刺激に対して過敏に反応するようになってきていると言えると思います。

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