汗をかいて健康に!

近年の傾向として、寒い時期から一気に暑くなるような気がします。3月中旬から急に暖かくなって、3月半ば過ぎで桜が満開という年も珍しくないようです。4月に入れば、暑いと感じる日もあると思います。

汗をかく女性

暑くなると気になるのが、汗です。特に女性はそうでしょう。でも、夏場にちゃんと汗をかくことは、体温調節機能を促進し自律神経の機能を高めるので、冬場の冷え性予防にも効果が期待できるのです。

少し暑いとすぐ冷房に頼る習慣の人は、体温調節機能が衰えます。汗臭さを嫌う気持ちはわかりますが、これを続けていくと自律神経が乱れてきます。さらに、暑くなると水分を良くとりますが、冷房で汗をかかないと、下痢でもしな限り、余分な水分が体内に溜まり腎臓の負担が増します。

私は少し腎機能が弱いせいか、冷房で汗をひっこめると下痢をします。汗で外に出せなかった水分を肛門から出しているわけです。夏場は冷たい飲料を大量に飲みますが、当然体を冷やします。腎臓は冷えに大変弱い臓器です。冷房で汗をかかず冷たい飲料で体を冷やすと腎臓に大変負担がかかるわけです。

夏場に汗をちゃんとかかないと夏バテしやすい理由のひとつは、東洋医学で生命力を司ると言われる腎臓を酷使するからといえます。暑いときの汗は出し切った方が健康にはいいのです。

かきはじめの汗には老廃物が多く含まれています。これを抑えると不要な要素が体内に留まるため、体液バランスを乱し、自律神経の緊張(筋肉の緊張→血流の停滞→低体温)をもたらします。また、体液バランスを調整するために腎臓に負担がかかります。汗をかくことは、体を清浄に保つ効果があるわけですし、スムーズに発汗している人の汗は、全く臭わないことが多いようですよ。

一時の快適さや社会的エチケット、習慣になっていることが、冷房と発汗ひとつ取ってみても、いかに身体に余分なダメージを与え、体調不良の原因になっているかがわかります。

発汗には体温調整と健康増進効果も!

汗をかいて健康に

汗は不潔なもの、臭いものと思われていて、できるだけ汗をかかないようにしている人も少なくないと思います。

暑いときは、体は汗をかいて蒸発させることで、熱を外に逃がし、体温を一定に保っています。汗をかかないと、体はオーバーヒートしてしまうのです。

汗をかけないと、体は自衛手段として代謝を抑制します。代謝の目的は、エネルギーを作ることですから、代謝が落ちると、エネルギー不足になり血行も悪くなり、細胞組織に酸素や栄養素が行き渡らなくなります。

こうして暑くてもあまり汗をかけない人の体は冷えてきます。代謝が落ちエネルギーが不足するということは、生命力が弱くなり、さまざまな病気にもかかりやすくなります。

若い女性に、温泉やホットヨガや岩盤浴が人気があるのは、健康回復のためにとてもいいことだと思います。

暑いときはちゃんと汗をかける健康な人の汗はあまり臭いません。さらさらしています。汗の元になる水分は血液から来るのですが、皮膚の表面に出る前に、体に必要なミネラルなどの成分の大部分は、血液に戻るようにできているからです。

暑いときはちゃんと汗をかいて体温を下げ、汗はタオルでちゃんと拭いておけば大丈夫です。まちがってもクーラーや扇風機で乾かそうなどと考えないことです。一気に体温が奪われ、体調を崩すもとになります。

健康的な汗をたっぷりかけば、夏バテ防止にもつながります。

発汗にはデトックス効果もある!

デトックスという言葉を聞いたことがあると思います。デトックスとは、解毒・毒出しのことです。汗にもデトックス効果があることをご存知でしたか?

身体のデトックスとは、身体が持っている浄化機能の一つで、体内に溜まっている不要物を排泄するということです。その不要物とは、下記のような化学物質です。

・有害ミネラル
・食品添加物
・ダイオキシンなどの有害物質
・老廃物
・放射性物質(セシウム等)

有害物質は、排便、排尿、発汗、爪、毛髪などからも排泄されます。その割合は、下記の通りです。

・便・・・75%
・尿・・・20%
・汗・・・3%
・爪・・・1%
・毛髪・・・1%

汗からはたった3%!?と思われるかもしれませんが、汗をかくかあまりかかないかでは、長期間で見れば、そのデトックス効果の差は少なくないと言えます。汗を意識的にかかないようにする人(特に女性)は少なくないですから。

便や尿は便意や尿意を感じれば、誰でも自然に排泄するし、爪や毛髪は勝手に伸びるので、意識しなくてもデトックスできているということです。

汗腺を活性化する方法

夏でも、エアコンや冷たい飲み物で、逆に体を冷やし、汗もかかない人が増えているようです。

暑い夏だからこそ、ちゃんと汗をかけば、夏バテもせず、夏風邪にもかからず、元気に夏を楽しむことができます。

そこで、衰えている汗腺を鍛えて、よい汗をかけるようにする「発汗トレーニング」の仕方をご紹介します。

人間(生物は全て)の身体は、使わない部分は退化します。汗腺は人類に進化していく過程で発達してきた器官なので、歴史が浅く、未完成の部分が残っているので、使わないと退化しやすいのです。

●バスタブに膝下までの深さにお湯をはってください(かなり熱めの43~44℃くらい)。熱めのお湯で汗腺を刺激するわけです。

●バスタブに浴室用の小さな椅子(腰をかける台)を入れます。

●椅子に腰掛け、両腕の肘から先と両脚の膝から下をお湯に浸けま す。汗が出てきたらOKです!

●その後で、バスタブにお湯を足し、半身浴をするとさらにいいでしょう。半身浴は38℃くらいのぬるめのお湯で、鳩尾(みぞおち)の深さまで入ります。

手足を高温で温めると、自律神経のうちの交感神経が優位に働きます。ぬるいお湯でする半身浴は、副交感神経が優位になります。高温での手足浴とぬる湯での半身浴を一緒にすることで、自律神経のバランスを整える効果があります。

手と足だけを浸すのは、脳から遠い手足の汗腺は、機能低下しやすいからです。足や腕で血液が温められると、その血液が体の深部に回り体の芯まで温まると、脳の体温センサーが感知して、よい汗をかくからです。

毎日、二週間ほど続けると、さらさらのよい汗がかけるようになったと実感できると思いますので(個人差はあります)、あまり汗がかけない人、かけてもベトベトした汗で気持ちよくない人は、ぜひ続けてみてください。 !