エアコンと自律神経

いい陽気になってきたと思ったら、電車ではもうエアコン(クーラー)を効かせています。暖房と冷房の切れ目がない感じです。

最近の車両は窓が開かないので、空調を効かせることは必要なのでしょう。でも、僕は気管支が弱いせいか、掃除のゆきとどかないエアコンの下では、咳が出て困ることがあります。

それ以外にも、エアコンに頼りすぎるため、我々の身体の気温差に対する調整力が衰えているような気もします。少しの寒さにも我慢しない、できない。少し暑いだけでも耐えて体を慣らすという発想がない。

いまの子供たち、特に都市部に住む子供たちは、土と触れる機会がほとんどないと聞きます。母親たちも子供が泥んこ遊びなどして服を汚すと、洗濯の手間がよけいにかかるためすぐに叱ったり、不衛生だからと禁止したりすることもあると聞きます。

雑菌の無い(少ない)環境で育つと、身体の抵抗力が育たない、身体を屋外で活発に動かす遊びをしないと、免疫力も強くならないと聞いたことがあります。

免疫力と聞くと思い浮かぶのは、HIV(エイズ)です。免疫力が無くなり、あらゆる菌やウイルスに身体が冒されて死んでいく病だと理解していますが、現代日本の環境は、身体の抵抗力や免疫力などの自己治癒力を弱めているような気がしてなりません。

「地球に優しく」というキャッチフレーズのように、情緒的、道徳、マナー的な感覚で考えているわけではありませんが、人も動物の一種である以上、身体を疎外し弱めるような方向で環境を作っていったら、種としては衰え、滅んでいく方向に向かうような気がします。

かなり飛躍した見方かも知れませんが、昨今の全く堪え性の無い、すぐキレル青少年の犯罪報道を見ると、環境や状況に耐える力、順応する力が衰えているような気がします。

体温の調節は自律神経が行っていますが、人工的な環境に依存し過ぎて、身体の順応性を使わないようになると、自律神経の働きも鈍くなり、自律神経失調症になり、情緒が不安定で心身のバランスを欠いた人格が生まれるのかも知れませんね。

それと目に見えない社会的、教育的圧力として、あまり生ではっきりした感情は表に現さないことを善しとする価値観、感覚も、人間の動物性を衰えさせ、生物としての活力を疎外しているような気がします。

なんらかのストレスがかかると身体は緊張します。その緊張をゆるめ解放させてやるには、感情を肉体的表現で発散させてやらなければなりません。それが身体と声で表現する怒りや笑い、喜びということです。

それらのストレスや感情を気兼ねなく発散させることたできない環境だと、身体の内側に肉体的、精神的ストレスが鬱積し、ちょっとしたきっかけがあると暴発するのではと思います。

ここでも自律神経は関ってきます。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、身体はこの二つの神経がバランスをとり、内臓や内分泌、呼吸や発汗、拍動などの働きを強めたり抑制したりしています。このバランスが崩れた状態だと、心身共にストレスが蓄積されることも考えられると思います。

 

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