健康診断で長生きできる?

がんは、がん検診で早期に、症状が無い段階で発見し治療すれば治ると、テレビ、新聞などで盛んに報道、広報されていますが、実際はどうなのかと思い、調べてみました。

20年以上前にチェコスロバキアで行われた肺がん検診の追跡調査によると、検診を定期的に受けてたグループは、受けなかったグループより肺がんの死亡率が圧倒的に多く、それ以外の病気による死亡率も明らかに多いという結論が出ているそうです。

その後に、欧米各国でより精密な追跡調査が行われたましたが、多くが同様の結果だったそうです。検診を受けようが受けまいが、寿命が延びることはないのが、それらの調査の結論です。肺がんだけでなく、他のがん検診やその他の検診でも、同傾向の結果が出ています。

検診に関連したことですが、驚いたことに、がん検診に限りませんが、検診のときに浴びるX線(言うまでも無く放射線です)によって、がんが発生しているということです。

イギリスの研究チームが、医療用エックス線検査で起こったと考えられるがんを調べたデータがあります。その研究では、日本人のすべてのがんのうち、3.2~4.4%はエックス線検査が原因だと結論づけているのです。

胸部エックス線検査だけでも有害ということですが、被曝量がその数十倍から百数十倍もあるCTスキャンを使った検診は、はるか体に与えるダメージが大きいということになります。

CTが原因でがんが発症するというデータは年々増えているそうです。アメリカには、CTを繰り返し受けると、がんが十数%増えるというデータがあります。日本のCTの普及率は、2位以下を3倍も引き離した世界一で、圧倒的に高いです。当院のお客さんの中にも、CT検査を受けたという人は珍しくありません。1000万円以上するCTスキャンの機器を導入した病院や医院は、購入代金を支払うために、できるだけ多く使おうとするのは当然のことです。

検診でがんが発見されれば、日本では手術の可能性が高いです。手術を受ければ、肺、胃、肝臓などがんに侵された組織を取り去ります。がんはリンパ管を通って転移するから、近くのリンパ節も切除されるでしょう。内視鏡手術など技術が発達したおかげで、以前よりは切除する臓器の部分は少なくなっているようですが、それでも手術は肉体的にダメージを受けるのは確かです。

さらに、手術をすれば、免疫力が大幅に落ちます。手術後にも何度もエックス線写真を撮るし、抗がん剤治療も行われるでしょう。放射線療法を併用する場合もあるようです。術後に寝たきりの状態がしばらく続けてば、健康へのリスクはさらに高まります。がん細胞を完全に切除できたとしても、生活の質が落ちることは覚悟しなければならないでしょう。

動物実験で人工的にがんを発症させ、経過を調べたデータがありますが、大多数のがんは増大せず、体に悪影響を与えないタイプのものだったそうです。人間の場合も生涯大きくならないがんが相当数あることが分かってきました。進行性の癌なら、早い時期に全身に転移するので、早期発見しても手遅れの場合が多いと主張する医師もいます。

胃がん検診は、胃がんを増やしている可能性があります。肺がん検診はエックス線写真を1~2枚撮るだけだです、胃がん検診はバリウムを飲み、検査中は放射線を浴び続けるからです。その被曝量は、肺がん検診の100倍近くにもなります。

胃がん検診を実施してるのは、世界中で日本だけだそうです。日本は、大規模な追跡調査をやらない国なので、胃がん検診が有効だということを実証する証拠は一切ありませんが、にもかかわらず国が推奨しているのは、厚労省と医療界の利益のためでしょう。

大がかりな検診は無意味という認識は、欧米の研究者の間で広まっているそうです。アメリカ人の医者千数百人を対象にしたアンケート調査のデータでは、大部分の医師は、「検診はやった方がいい。ただし血液検査や尿検査があれば十分で、レントゲンや心電図までは必要ない」という意見でした。

これは、がん検診に限りません。40代以上の人が、人間ドックに入れば、いろんな検査の中で何らかの病気が見つかる可能性は非常に高いですが、その中には特に治療が必要でない微細な病気も多く、結果的に過剰な治療の結果、体にダメージを与えてしまうことも多いと思われます。そもそも、人間ドックという言葉があるのは日本だけだそうです。2~3日もかかる人間ドック的な総合的な健康診断を推奨している国も他にはないそうです。

脳ドックも多くの人が受診しているそうですが、’03年に世界13ヵ国の医師と研究者が5年間放置した脳動脈瘤が破裂した割合を調査しました、動脈瘤の大きさが7mm未満で0・2%、7~9mmで0・5%、9mm超で3・1%だけという結果でした。

うちの母も、2~3mmの脳動脈瘤が発見されました。発見時は本人も家族もかなり心配し、手術したほうがいいか話をしましたが、その後、15年間以上、なんともありません。認知症にはなりましたが、それは脳動脈瘤とは直接は関係ないと思います。

一方で、破裂を予防するために手術を行った場合、1年後に2・7%が治療そのものが原因で亡くなり、半身麻痺などの障害を加えると、実に12%が死亡もしくは障害を受けていたことが判明しました。

日本政府が熱心に進めてきたメタボ健診も、有効性は認められないそうです。健診では特に腹囲が重視されますが、欧米の研究では、腹囲の大小と寿命は無関係ということが実証されています。メタボリックシンドロームという言葉を使い始めたWHO(世界保健機関)も、’06年以降は使わなくなりました。

日本でも長期の疫学調査が行われたことがあります。それによると、小金井市総合健康調査は15年間高齢者を追いかけ、コレステロールは高めのほうが いいとの結果が出ました。また仙台の郊外では太めの人が長生きしていたといった調査結果もあるそうです。

日本では、血圧が少しだけ高いだけで降圧剤が処方されることが少なくないですが、調査の結果、降圧剤を飲んでも飲まなくても、5年後、10年後の死亡率は変わりません。飲む薬によっては逆に死亡率が増えるそうです。降圧剤を飲めば血圧は下がりますが、心筋梗塞を誘発したり、思わぬ余病を引き起こすことがあるからです。

つまり、早期発見・早期治療をしても結果(死亡率)は変わらないということです。検診に大金を費やすより、予防に力を入れるほうが、国民の健康保持にとってはるかに有効だろうし、医療費の削減につながります。

最近では、手軽に野菜の栄養素を摂取できるジュースやサプリが売られていますが、それでは野菜を食べたのと同じ効果は期待できません。成分を分解してしまうと、がんを抑制する抗酸化物質が作用しないため、意味がないからです。野菜を買って調理して食べたほうがいいようです。

生活習慣を改善するだけで不調や病気は改善、回復することが多いです。薬や手術では、効果は限定的です。原因が解決したわけではないからです。

人の体は体の要求に沿って自然に生活すれば、健康が保たれるようにできています。体調がまあまあで自覚症状がないなら、やたら検査を受けないほうが、むしろ長生きできると思います。

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2016-03-03医学・医療

Posted by desk@toiee.jp