風邪と解熱鎮痛剤

冬になると、風邪をひく人が増えます。当院の患者さんの中にも、風邪をひいている人がいます。その中の何人かは、風邪薬を飲んでいます。

風邪の治療といえば、まっさきに思い浮かぶのは「風邪薬」だと思いますが、本当に「風邪薬」を飲むと、風邪は早く治るのでしょうか?

風邪で医者に行くと、必ずといっていいほど、薬を処方されます。それらは、アスピリン、インダシン、ボルタレン、ロキソニン、ポンタールなど非ステロイド系の消炎解熱鎮痛剤です。

薬には必ず副作用があります。医師や薬局の説明書きでは(よく処方されるメフェナム酸…ポンタールの場合)、発疹、胃痛、吐き気などとしか書かれていない、知らされないことが多いようですが、医者向けの薬の添付資料には、もっと具体的に詳細に副作用などが書かれています(下記参照)。

■ポンタール使用上の注意

【一般的注意】*メフェナム酸(ポンタール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・心機能不全・高血圧症/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/アスピリンぜんそく,またはその前歴/本剤による下痢の前歴/妊娠末期

(2)慎重に服用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/血液異常またはその前歴,出血傾向/肝機能障害・腎機能障害またはその前歴/心機能異常/アレルギーの前歴/気管支ぜんそく/SLE(全身性エリテマトーデス)/高血圧症/潰瘍性大腸炎/クローン病/食道通過障害/小児,高齢者

(3)事前に報告……本剤の服用によって,ビリルビンの検査で偽陽性を示すことがあります。検査を受けるときはその旨を伝えてください。

(4)アメリカの場合……1週間以上の継続服用は行うべきでないとされ,また14歳以下の小児の安全性は確立していません。

(5)小児……原則として,インフルエンザに伴う発熱には服用しないようにしてください。

(6)その他……
・〈妊婦→未確立・有益のみ/妊娠末期→禁忌〉〈授乳婦→回避・授乳中止〉〈危険作業→回避〉

・(4)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。

(5)過度の体温低下など……過度の体温低下,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。/

(4)長期服用……慢性疾患(関節リウマチ,変形性関節症など)の人が長期服用する場合は定期的に尿や血液,肝機能などの検査を受ける必要があります。

(5)小児……原則として,水痘やインフルエンザなどのウイルス感染症にかかっている15歳未満の小児は服用しないでください。治療上やむを得ず服用する場合は,状態に注意してください。

(3)服用法……本剤が食道にとどこおると食道潰瘍がおこることがあるので,多めの水(150ml以上)で服用してください。特に就寝前は,のんですぐに横にならないようにしてください。

(5)脳炎・脳症……インフルエンザの経過中に脳炎・脳症を発症した人(おもに小児)のうち,本剤の服用者に予後不良例が多いとの報告があります。

■重大な副作用

(1)ショック,アナフィラキシー様症状(胸内苦悶,冷汗,呼吸困難,四肢しびれ感,低血圧,結膜充血など)がおこることがあります。

(2)自己免疫性溶血性貧血,無顆粒球症,顆粒球減少がおこることがあります。

(3)骨髄形成不全がおこることがあります。

(4)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)がおこることがあります。

(5)急性腎不全,ネフローゼ症候群,間質性腎炎がおこることがあります。

(6)消化性潰瘍,大腸炎,吐血,下血,血便などの消化管出血がおこることがあります。

(7)劇症肝炎,AST・ALT・AL-P・γ-GTPの上昇などを伴う肝機能障害,黄疸などが現れることがあります。

■その他の副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(じん麻疹,発疹,発赤,かゆみ)

(2)すぐに処方医に連絡する副作用……血小板減少性紫斑病,血小板機能低下(出血時間延長),血小板減少,好酸球増多/吐血,下痢

(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……霧視/黄疸,肝機能障害,
AST・ALT・AL-P上昇/鼓腸,軟便,胃腸障害,食欲不振,悪心,嘔吐,胃痛,腹痛,胃部不快感,口渇,便秘/眠け,めまい,頭痛,倦怠感/むくみ,発熱

■他の薬剤使用時の注意

(1)併用すると本剤の作用を強める薬剤……クマリン系抗凝血薬

(2)併用に注意すべきその他の薬剤……炭酸リチウム製剤リチウム中毒),チアジド系利尿降圧薬その利尿・降圧作用を減弱)

もちろん、重大な副作用は、めったには起きませんが、この添付文書を読んでも、積極的に解熱鎮痛剤を服用したいと思う人は、少ないと思います。

それに、風邪で解熱鎮痛剤を使うと、むしろ回復は遅くなることがあります。

その理由は、ウイルスや最近に感染したときに体温が上昇するのは、免疫系の機能を強化し、ウイルスや細菌の繁殖を抑え、撃退するためだからです。重篤な感染症の場合では、解熱鎮痛剤を服用した結果、症状が悪化し、死亡率が高くなることもあります。

熱が出ているから体調が悪くなり、熱が引くと体調が良くなることから、熱はウイルスや細菌が作り出していると思い込んでいるので、熱が出ればすぐに解熱鎮痛薬を飲むと治ると誤解しているのです。

でも事実は逆で、体は熱を出してウイルスや細菌と戦っているのであり、熱があるから早く治るのです。

熱自体では人は死にません。子供が高熱を出すと、脳に障害が出ないか心配するお母さんは少なくないと思いますが、41度以上にならなければ、体の組織は変性しません。

年齢が低い子供ほど、体の組織と機能が未熟で、解熱鎮痛剤の副作用が強くでる心配があります。

なんで高熱が出るのか考えてみると、ウイルスや細菌の勢いが強く、数も多く、それに対抗するために体は熱をよりいっそう高めていると思われます。そう考えると、高熱であるほどその熱を維持する必要性が高いということになります。

ちなみに、解熱鎮痛剤がどんなメカニズムで熱を下げているのかは、完全には解明されてないそうです。


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Posted by 小林昌弘