はじめてのタイ旅行

たまにあることだが、またタイの政情が不安定だ。

タイに最初に行ったのは、ヨーロッパから日本に帰国する途中だった。
日本までの片道切符をギリシャのアテネで買った。

ストップ・オーバーと呼ばれる途中下機(途中の空港で降りても、チケットが無効にならない)を利用しての訪問、というほどではないが(笑)だった。

ストップオーバーは目一杯使った。
インドのボンベイ(現在のムンバイ)、カルカッタ、バングラディシュのダッカ、タイのバンコック。

途中寄港といっても、合計で約3ヶ月。
これだけでも、かなりの長旅だったが、当時の自分の感覚としては、帰国前にできるだけいろんな国を見て回りたかったという程度だった。

タイはその後何度も訪問しているが、行く度に近代的になり、それと反比例するように、タイらしさ、熱帯の国の情緒が薄れていくような気がしてならない。

30年近く前、最初にバンコックに降り立ったときには、見るもの全てが「タイ」という感じで、いかにも熱帯、東南アジアという雰囲気に満ち満ちていた。

首都バンコックもまだ、高速道路など見当たらなかったと記憶している。もちろん地下鉄はなく、移動はトゥクトゥクと呼ばれるオート三輪車のタクシーか(普通のタクシーは当時の私にとっては高級な乗り物だった)バスか歩きだった。

交通費は除くが、現地では一泊当り500円~800円以下で生活(1年近くも旅をしていると、旅というより、移動しながらの生活になっていく)していたから、5キロ以内なら歩いた。熱帯のムゥッとする湿気をはらんだ空気の中、汗をダラダラかきながら。

食事は繁華街や街角のいたるところにある屋台か、現地人が利用する食堂で食べた。一食100円以下で当時は満腹になった。

日本からタイへ来ると、タイ料理は辛くエスニック料理という感じなのだろうが、インド経由でタイに入った自分にとっては、タイ料理は日本料理に近く、なじみの味を彷彿とさせる味で、スープ、飯類、麺類、デザート、酒となんでもそろった食の天国だと感じた。

タイでは英語は通じない。身振り手振りでも何とかなるが、時間がかかるし、やってみるとわかるが、毎回のことになると、面倒になる。だから現地でテキストを買って、最小限のタイ語を勉強した。

発音は中国語と同じで声調があって、男女によって語尾の変化があるので、カンタンではないが、通じればいいとわりきれば、買い物、挨拶程度の日常会話なら、なんとかなった。

カタコトでも現地語で話せば、タイ人に対する受けがよくなる。当時は外国人と見ると、マーケットでも屋台でも、かなり値段をふっかけられたが、数字が聞き取れるようになると、価格交渉もなんとかできるようになった。それにみやげ物屋に限るが、インドで価格交渉は鍛えられている。10倍の値段を言ってくることもあるから、1.5倍、2倍程度では驚くには当らない。ただし、インドでは、日用品や食料、食事は、外国人だからとふっかけられることはあまりなかったのだが。

ツアーで行くと、有名な観光地はまんべんなく行けるが、個人旅行だと、行くのに結構苦労する観光地が少なくない。だから、まだ行ってない名所旧跡は多い。

でも、一人っきりで、見知らぬ異国を歩けば、どこだって好奇心をそそるような光景に出くわし、いろんな出来事や人々と遭遇する。その方が、写真で見たことのある観光地へ行き、写真通りか確かめるより、よほど興奮するし感動する。

30年前と比べると、今のタイ、特にバンコックやチェンマイなど外国人が多く訪れる町は、ずいぶんと近代化され、背の高いビルが増え、町が拡張され、そして、いかがわしい雰囲気の場所が無くなった。

安全性は高くなったのだろうし、女性一人でも歩ける場所が増えたのは結構なことだと思うが、体力も精神力も充実している若者でも、すりや強盗に遭うのではないかと緊張してしまうような裏通り、全くの異邦人と自身を感じさせるほど圧倒的に異文化の町並み、猥雑な色町など、得体の知れない場所がどんどんなくなっていくのは、つまらない気がする。

 

 

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Posted by desk@toiee.jp