がんは老化現象のひとつ

「がん」(癌)といえば、ちょっと前までは、不治の病として恐れられ、本人に病名を知らせることすら躊躇(ためら)われたのは、つい最近、ほんの10年位前のことです。

今では本人にも告知することが多くなってきているようですが、「がん」と診断されたら、かなりのショックです。治療して治るがんももちろんありますが、治療効果がないがんも少なくないからです。

「がんとの共生」という考え方があります。がんは自分の体の一部です。がんは正常な細胞と構造・機能が共通で異なる点の方が少ないのです。がんは、正常な細胞が変化してできたものだからです。変化の原因は、遺伝子の変異です。人の正常細胞には、約3万個の遺伝子が備わっています。それが様々な発ガン物質の影響や老化現象で、変異するのです。変異した遺伝子が蓄積していくと、やがてがん細胞に変わるのです。がん細胞と正常細胞との一番の違いは、がん細胞は死なないことです。死なないので、少しづつ増えていくことがあるわけです。

がん細胞は、健康な人でも発生していますが、検査でがんと認められるほどまでは成長しないことが多く、途中で消滅することもあるので、発病には至らないわけです。がんが胃、甲状腺、前立腺、乳房など、体のどこかに潜んでいることは少なくなく、精密に検査すれば大半の人に発見されるといわれているほどです。

がんは、歳を取ると発生率が高くなっていきます。老化現象のひとつとして遺伝子の変異が生じるからそうなるのだと思います。心疾患(心筋梗塞)や脳血管疾患(脳卒中)などの主な原因も老化です。

がんの検査法が進歩し普及したために、症状の無いレベルのがんも発見できるようになりました。高齢者の死因で、以前は老衰として診断されていたものが、検査でがんと診断されるようになってきたことも、がんの死亡者数を増やす結果につながっています。

がんはいきなり罹る病気ではなく、5年も10年も、ときにはそれ以上の年月をかけて、ゆっくりと成長していくものです。人は昔からがんと付き合ってきたのですが、昔は発見されなかっただけです。

がんで闘病というと、痛くて苦しく悲惨なイメージがありますが、がんの摘出手術や抗がん剤などの治療をせずに、自然に迎える死は、そんなに苦しくないそうです(がんの種類、発生部位にもよりますが)。

完治する見込みや延命の可能性が低いがんの場合は、痛みの緩和や辛い症状が出た場合の処置だけするようにして、あとは自然の成り行きにまかせるという選択も十分に合理的だと思います。

患者ががんと戦うという場合の本当の敵は、抗がん剤の毒性による副作用や内蔵摘出手術による合併症や後遺症による痛みや体調不良、生活の質の著しい低下だといえます。

原因は何であれ、人は必ず死ぬ運命の下に生まれてきます。その時期がいつか、原因は何かの違いがあるだけです。死期を遅らせたいというのは生物として当然の望みですが、全てのがん治療が必ずしも延命効果があるわけではなく、むしろ後遺症や薬の毒性で苦しんだだけということも珍しくないというのが現実のようです。

治るがんは当然、治療すべきですし、延命効果がはっきりとある治療法は試してみるべきですが、何もやらないのは耐えられないからと、効果が疑問視されている苦しい治療を受けるのは、むしろ辛い結果しか残らないような気はします。

がんは、逆らわなければ、安らかに枯れるような死を迎えることができる老化現象のひとつだと見方を変えることができれば、それほど恐れることはないような気がします。

参考文献:「がん治療総決算」近藤誠 著 文芸春秋


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