僕にとっての認知症

母は交通事故で脊椎を圧迫骨折して以来、背骨が歪み背中が丸くなり身長が10センチ以上縮みました。それ以来、重いものは持てず、長距離は歩けません。数年前から介護保険の要支援という初期段階の介護サービスを受けています。

昨年の介護認定更新のときに、兄弟が、母の物忘れがひどいことを懸念し、心療内科(介護認定の診断医)を受診させました。いくつかの項目でひっかかったので、認知症(初期段階)と診断され、要介護ということになりました。

認知症のチェック項目の一つである、今日の日付をいきなり聞かれたら、私でもたまに間違えることがありますから、普通の状態と認知症が隔絶しているわけではありません。記憶力の減退と気力低下は明らかですが、判断力は正常と感じるので、脳血管性の認知症の初期段階だと思います。

実際、母は10年ほど前の検査で、脳に小さな血栓のような詰まりがあると診断されてますし、中性脂肪と血圧も以前は高めで降圧剤の常用してました。認知症と聞くと、身内に居ない人は、人格も変わってしまい、半人前のような幼児のような人間になると思ってるかも知れませんが、実際は違います。

認知症が進めば、人格変容と幼児化、奇行が始まります。私の祖母がそうでした。まだアルツハイマーや痴呆症、認知症などという病名は一般的には聞いたこともなく、物忘れや多少徘徊が始まった程度の老人は、単にボケたとしか表現されない時代でした。祖母の場合は、最終的には外見以外は別人格のようになり、実の娘(僕の叔母)のことすら認識できないまでになり、完全に社会性が崩壊した状態にまでなりました。介護サービスなども無く、自宅での介護だったので、両親が外で働いていたこともあり、当時、市内の高校に通学していた僕が、放課後、部活をさぼり祖母の見張り役になっていました。

祖母や母や伯父、叔母のケースを実際に見てきたのでわかりますが、少なくとも初期、中期段階では、判断力はしっかりしてますし、プライドもしっかりあります。それをいかにも「ボケ老人」か子供のように扱えば、本人の自尊心を著しく傷つけます。

祖母や母と直接接していて感じるのは、足腰など運動機能や内臓機能が加齢と共に衰えるのと同様、脳機能も衰えるのが自然だということです。日付や昨日の食事内容など、どうでもいいことは覚えなくなりますが、本人や家族にとって重要なことは、意外にしっかり覚えていて、対応や反応も適切なのです。

直接経験してないこと、マスメディアや人から聞いた程度のことで知ったつもりでいても、実際にはかなり違っていることがありますが、本人はわかっているつもりでいることは多いものです。特に人間に関することは、最初からわかったつもりで対処すると、うまくいかないことが多いと感じています。

体に関することも同様です。体を機械のように考えて(現代西洋医学は基本的にそのようです)、問題箇所を修正したり削除・交換すれば、機能は改善・回復するとは限りません。わかったつもりでいても、体に関しては未知の事の方が多いと思います。

さらに心の問題も関わってくるので、自分はまだまだわかってないという前提でいないと、生身の人間の思わぬ症状と出合ったときに、成す術がないという状態になりかねません。まだまだ知らないことの方が多い。相手もわかってるとは限らないという前提でいないと、後悔、失望する可能性は高いでしょう。



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認知症について

Posted by desk@toiee.jp