Archive for the ‘整体・施術について’ Category

会話も施術のうち

会話が施術と回復に果たす役割は少なくありません。特に不定愁訴と呼ばれる、病院の検査では異常がないと言われている、心身の不調を抱えた人たちにとっては重要です。

うちの場合は、症状がひとつだけという方はむしろ少ないです。首肩のコリと痛みがあり、腰痛もたまにあり、腕がしびれることもある、という場合がよくあります。

施術はそれぞれ個別に対応するわけではなく、全身を調整し、自然に回復していく過程を促進し、それでも残る不調は個別に対応する、というのが、一般的な施術の進め方、手順です。

しかし、それだけでは十分でない方もいます。 例えば…10年以上、体の不調が続いている方がいました。症状は多岐に渡っています。
・喉からお腹にかけての違和感
・顎の違和感と痛み
・倦怠感
・頭痛
・めまい
・背中のコリと痛み
・食欲不振
・不眠
・不安感、漠然とした心配
・月経不順
・生理痛

など

全ていっぺんに出るわけではありませんが、施術で一箇所改善しても、もぐら叩きのように、次の症状が出てくるのです。 病院にも通っていますが、基本的には安定剤など症状に対応する薬を処方されるだけだそうです。

その方は、施術後に体の感じ方、気分などを尋ねても、軽くなったことは自分からは伝えず、残っている痛みや不快感、違和感を伝えてきます。

回復が遅い人に共通の傾向ですが、このようなケースでは、症状が多いだけに、個々の症状を追っていくような施術をしても、いたちごっこになります。

もちろん、胃に不快感を感じていて食欲がない、と真っ先に言われた場合は、全身の調整の後に、胃に対する手法を試みることはあります。それで、夕食は食べられそう、という状態になることはありますが、胃に関しては全て解決!ということにはなりません。

あるとき自分の施術がこの方の回復に役立っているか、改めて聞いたことがありました。といっても直接ではなく、この人の筋肉反射を使った独自のチェック方法でですが。

初回の検査時に、自分の施術で回復するかどうかは必ずこのチェック方法で調べますが、そのときは、私の手に拠る施術(手技だけの施術)が効果を上げているかどうか?と尋ねました。

答えは「No」 でした。ちょっとショックでしたが、半ば予想はしていたことでした。もちろん、これだと、施術を中止しなければなりません。私の整体師としての良心に照らし合わせても、何度か確認しても、効果が無い、と出たら、施術しても無駄(効果がない)だと伝えることにしています。

そこで、会話は回復に役立っているか?と尋ねた。 答えは「Yes」 さらに、「会話を前提とした手技に拠る施術は、効果が上がっているか?」と尋ねると、答えは「Yes」

つまり、精神的、心理的な面への働きかけが無い場合は、(この方のようなケースの場合)施術だけでは効果が無いということでしょう。

確かに、この人の場合、施術時間と比べて、最初に会話している時間がかなり長かったのです。会話といっても、私がきっかけになる質問をすると、この人がずーっと自身のことを話し、それに対して、内容を掘り下げるような質問を自分がしたり、今後の方向性のようなアドバイスをしたりすると言う感じの会話です。

来院される方は、確実に目的を持って来ています。痛みや不快感から解放されたいという明確な目的を持って。

当然ながら、患者さんはその点に関してはほとんどの方は真剣です。判断基準がどうあれ、自分にとってここは必要かどうかははっきり判断しています。

だから、こちらも回復できないときは、はっきり伝える責任があると思っています(私の場合は、「改善」ではなく「回復」するかどうかを、最近は聞くようにしています。多少軽くする程度でも「改善」に入るからですが、それでは私自身は納得できないし、患者さんも全額自費で料金を払うのだから、ドラッグストアの鎮痛剤程度の効果では、納得しないと思うからです)。

今回のことでわかったことは、施術は手に拠る技術だけではないということです。とはいっても、何も流暢で楽しい雰囲気の会話が必要だとか、施術の前提だとか、私は言うつもりはありませんし、必ずしもそうは感じていません。

施術者が必要とする「会話術」とは、症状を維持する方向で感じ、考えている患者さんの精神的傾向を、会話や施術を通じて、方向転換させることだと思います。

笑顔も患者さんを安心させるので、仏頂面で施術するよりはるかにいい結果が出ると思っているので、自然でいい感じの笑顔ができればと願っています。

埼玉県川越市の整体院…ヒロ自然療法院

ときには施術を断ることも必要かも

施術を引き受ける際には、自分の施術と生活改善指導で改善可能か?をチェックします。
だから、ちゃんと通ってきて、自己療法や直すべき生活習慣、体の使い方などを実践している人で、 全く改善しなかったという例はほとんどありません。

しかし、心理的な要因がからんでいそうな症状の場合、チェックの結果がゆれる場合と
はっきりとは出ない場合があります。
それでも引き受けている原因は、自分の期待がチェックに反映して、結果を自分で操作している可能性があるということで、これは完全には否定できないことは自覚しています。 結果として、そのようなクライアントさんの改善ははかばかしくないというのは、当然かも知れません。

数は少ないですが、そういうクライアントさん(なかなか改善しない、回復しきれない)の特徴を考えてみると、共通点があります。

1)自分で当院を探したわけでない。
高齢者の場合は、子供さん(といってもある程度の年齢に達した方だが)。夫や妻が見つけてきて勧めたというケースもありました。

2)1と関連しているが、自分でなんとかしようという気が少ない。

3)自己療法や生活改善などは、一応話しは聞くが、あまり(ほとんどか全くの場合も)実行しない。

4)当院を探し出した子供さんや配偶者自身が、がんこ。よく言えば自分の考えを持っていて、それに合った部分だけ利用しようとしている、あるいは試してみようとう気持ちが強く、施術効果には懐疑的な感情が多かれ少なかれある。

5)目安として改善、回復までの期間と施術回数は伝えているが、(付き添いの子供や配偶者に)それへのこだわりがあり、足踏み状態になると、効果ないんじゃないのとか(ある程度は改善している場合でも)、こちらに対しての懐疑が増してくる。

こういうクライアントさんの場合は、結構精神的に消耗することがあります。エネルギーを注いだ割には、というより、他より注いでいても、結果が伴わないというケースが多いのです。その上、こちらに否定的になられたり、自分の方針というか考えを押し付けてきたりすることもありました。

上記のような経験から今思っていることは、どんなクライアントさんでも来た人を引き受けるというのは、間違いではないかということです。

やはり、子供や配偶者や知り合いなどに勧められたとしても、自分自身で回復しようという意志がはっきりしている人でないと、回復するのはそうカンタンではないと思います。自分の心身の状態を人任せにしていたり、ちゃんと自覚してない人は、どんな治療を受けてもあまりはかばかしい結果が出ません。

程度の差はあれ、改善させる(といってももちろんクライアントさん自身の心身の力に因るところが大きいですが)自信はあるが、回復という状態は難しいのではないかと感じたケースは、断るのが正解なのではないかと思います。

埼玉県川越市の整体院…ヒロ自然療法院

整体は体のチューニング(調整)

先日、高校生女の子が当院にみえました。
以前から(若いのに)頭痛持ちだったそうですが、ここ数日、痛みに波はあるようですが、ほぼ一日中頭痛で、勉強にも集中できないし辛いとのことでした。

骨格が歪んでいて、肩も左右高さが違います。
体は年齢の割りには硬い感じです。

直接的に頭痛に効く手技をする方法もあるのですが、頭痛の原因が体の緊張と(頭痛があるから緊張している可能性もありますが)骨格、特に上部胸椎と頚椎の歪みにあるような気がしたので、全身の骨格と筋肉の調整をメインに施術しました。

施術後には、最初7くらいのレベルだった痛みが4くらいまで解消したとのことでしたが、まだ解消できると感じたので、さらに別の手法で何度か施術しているうちに、ゼロになりました。

O脚も気にしてたので、施術前に指で測ると、僕の指で2本位隙間がありました。施術が終わって全身のバランスが整ったので、念のために脚の状態を診ると、膝の隙間が指1本半弱くらいまで狭まっていました。

さすがに若いのと女性で関節が柔らかいので、骨盤が整っただけでも、かなり改善してました。
足の重心がどの辺にあるかと聞くと、ちょっと爪先よりで外側だというので、重心をもっと踵よりにもってきて、足の内側にするような立ち方にしてみて、と言ってから膝の隙間を測ると、指1本くらいにまで狭まってました。これくらいでも、少し離れてみれば、足は真っ直ぐに見えるもので、本人もちょっとした驚きと共にうれしがっていました。

そのときの筋肉の使い方と重心の位地を体に記憶して、普段から心がけていれば、その状態をキープできるからと伝え、内股で歩くのは止めるようにとアドバイスして、施術は終了しました(内股はO脚の原因になります。お尻が広がるし、太腿と臀部の筋肉が弱り、膝を閉じる筋肉も痩せてきます)。

頭痛とO脚がなぜ同時に改善するのか、不思議といえば不思議ですが、施術者の意識としては、頭なら頭だけを施術するとか、痛みを解消するために体に刺激を与えるとかいう意識はあまりありません。

基本的にはどんな症状の人が来ても、体の歪み具合をチェックし、血行や筋肉、内臓の状態を確認した後で、バランスの崩れているところを調整していくという意識で施術してます。
楽器に例えれば、チューニングです。正確にチューニング(調律)されてない楽器は、どんなに上手に弾いても不快な旋律しか奏でません。正確にチューニングされているだけでも、美しく心地よい旋律を奏でてくれるものです(ギターを弾いていたときの経験です)。

体も同様に、どんなに性能のいい筋肉やがっしりとした骨格を持っていても、全身のバランスが狂っていたら、いい動きはできませんし、体調も快適とはいえないはずです。それはスポーツ選手を観ればよくわかると思います。

整体で体をチューニングしておけば、常に快適な状態で生活できるので、勉強にもスポーツにもレジャーにも集中でき、また日常生活全般も、快適に過ごすことができます。

埼玉県川越市の整体院…ヒロ自然療法院