風邪は体の調整機能

風邪ひいた少女

癌や脳溢血になった人の多くは、ある時期から突然風邪をひかなくなっているようです。うちの父は肺がんで亡くなりましたが、死ぬ2年ほど前から風邪をひかなくなりました。でも、亡くなる1年ほど前から、咳き込むようになりました。母が「お父さんは、ここ数年風邪もひかないくらい元気そうだけど…」と言ってたのをおぼえてます。ある程度体力が無いと、風邪などの症状を出せないとも言えると思います。

でも、このように体が鈍くなっている人も風邪をひき上手にやり過ごすと、鈍かった身体が敏感になり自然治癒力が回復してきます。

「整体」の創始者とも呼ばれる野口晴哉先生が、その辺のことをわかりやすく言ってるのが著書になってますので、ご紹介します。

「癌になる人とか脳溢血になる人とかいうのを丁寧に見ると皆、共通して風邪も引かないという人が多い。 長生きしているしている人を見ると、絶えず風邪を引いたり、 寒くなると急に鼻水が出るというような、いわゆる病み抜いたという人である。」

(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社・P.21)

「脳溢血などをやる人を見るとそういう冷水摩擦組というのが非常に多い。冷水摩擦に限らず、体や心を硬張らせ鈍らせた為という人が多い。 肩が凝るとか首が凝るとかという事を感じている内は倒れないけれども、 そういうのを感じなくなるとパタッと行く」

(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社)

「いろいろな病気を治す方法よりは、風邪を上手に経過する生活法と云いますか、それを会得しておけば、癌になるとか、脳溢血になるとか、そういう麻痺した体も正すことが出来る。従ってそいうような病気にならないで済む。」

(『風邪の効用』野口晴哉著・全生社)

風邪の効用

体は風邪で体調管理をしています。体の不調は骨格と筋肉の歪みに現れてきます。整体的な解釈では、体の歪みを修正するために、風邪をひく必要があるのです(現代西欧医学的には、もちろんウイルスが原因です)。

野口整体の理論では、風邪をひくことによって、体が熱を出し、汗をかき、それが体に蓄積した疲労や歪みを解消し修正する働きがあるのだということです。

だから、うまく風邪をひき、休養をとり、きちんと治せば、その後の体調は以前より良くなり、重大な病気を発症しないですむというわけです。風邪を薬などでごまかして無理を重ねていると、やがて入院したり手術するはめになるとも限りません。

風邪をひいた際の注意点

(1)風邪薬や解熱剤は飲まない。
(2)無理して仕事などしない。安静にして、ちゃんと寝ている。
(3)汗をちゃんとかく。
(4)ひたいなどを冷やすより、後頭部や足体を温める。
(5)食欲がないときには、無理して食べない。
(6)水分は十分に補給する。

などです。

熱を薬で下げると、治りが遅くなるし、その後の経過もよくないようです。 体温を上げることでウイルスなどと戦う白血球などの働きが活性化されるのだから、熱を薬で無理に下げれば、白血球などの働きを抑制してしまうからです。

熱が上がりつつあるときに解熱剤を飲んでも、効果が出にくいようです。どうしても飲むなら、上がりきってからの方がいいです。39度以下なら飲む必要も心配もいりません。

症状を消すこと=治癒でない

症状を消すことで、不調が潜在化、長期化することもあります。症状を消すということは、自然治癒力の働きを妨害するということにつながるからです。体が戦っている結果として症状が現れるのです。

体調が悪いのに無理に出社すると、他の人の迷惑になる。口に出しては言わないが、周囲の人はあなたががんばっていると評価するより、本心では、咳きをしながら出てくるなと思っているはずです。

会社はあなたがいなくても、倒産はしないでしょう(笑)。それより周囲の人に病気をうつしまくっていれば、会社としても迷惑です。病気のときには休むのが世界の常識ですし、正しい処置方法です。

冷やすより暖かくして、汗を沢山かく。そのことで、老廃物や毒素が排出されるし、熱も自然に下がってきます。冷やすということは、体の循環機能を低下、鈍化させます。汗が出ないと風邪は長引く傾向があります。

風邪はあなたの体調管理のバロメーターです。
風邪を敵視せず、風邪とうまくつきあいましょう!

参考文献:『整体入門』野口晴哉 著  『病気にならない整体学』宮川眞人 著

風邪の正しい治し方

寒い冬はもちろんですが、それ以外の季節でも朝晩の寒暖の差が激しいと、天候に体調が適応しきれずに、風邪をひくことも少なくないと思います。

一番一般的な病気が風邪ですが、意外に正しい知識を知っている人が少ないようです。なので、風邪についての正確な知識と治療法をお伝えします。

かぜ症候群の病原は80 – 90%が複数のウイルス感染です。症状は、「風邪症候群」と表現されるように、微熱、頭痛、発熱、悪寒、鼻汁の過分泌、咽頭痛、咳、声枯、食欲不振、下痢、嘔吐などです。

風邪を根本から治す薬はありません。

①(かぜは、)自然に治るもので、薬で治るのではない。

②普通は3~7日で治るが、14日程度かかる場合も。

③ほとんどがウイルス感染。 ただし、インフルエンザを除いて、有効な抗ウイルス薬は存在しない。

④抗菌薬(抗生物質)はかぜに直接効くものではない。

風邪は、薬を飲まないほうが治りが早いです。医療従事者の常識です。医師も薬剤師も、風邪を引いても薬を飲まない人が多いそうです。抗生物質や鎮痛剤を飲めば、免疫を抑えてしまい、余計風邪が長引いてしまうのです。

風邪と薬

発熱は生体防御反応。体温を高めることで免疫力を上げています。白血球は、病原菌に対する貪食(どんしょく)・殺菌能などを有しているが、その白血球は、体温が平熱よりも1度下がると30%以上 働きが低下し、逆に平熱より1度上昇すると5 – 6倍の働きをするのです。

抗生物質は細菌には効果がありますが、ウイルスには全く無力です。にも関わらず、日本では、病原がウイルスであるインフルエンザや風邪症候群に対しても抗生剤が処方されています。抗生剤は病原菌だけでなく、体内のビフィズス菌などの有用菌をも殺すので腸内環境を悪化させ、免疫力を低下させてしまうので、治療には逆効果なのです。

かぜ薬として売られているものは、風邪を治すものではありません。 ドラックストアなどで販売している【風邪薬】とは、風邪の症状を緩和するための薬であって、治す為の薬ではないのです。たとえば、熱を下げるとか、咳を止めるとか、くしゃみ鼻水を出なくするとか等 風邪を治すと書かれていません。

大部分の海外諸国では常識ですが、風邪をひいたときの一番の対処法は、安静にして、熱があってだるければ寝ることです。食欲がない場合は、無理に食べないほうが回復が早まります。

熱を出し切って、汗をいっぱいかいて、水分補給はして、寝ているのが、風邪を早く治します。風邪薬で症状を抑え、熱を下げると、風邪の症状がダラダラと続きます。自然治癒力も高まりません。

仕事があるからと、症状が出るたびに、それを抑えるだけの薬で対処していると、いずれその付けが回ってくるでしょう。深刻な病気という形で。

健康な体が人生の基盤であり、仕事の資本です。優先順位を間違えないようにしましょう。風邪をひいても休めないような(職場)環境なら、改善すべきです。

風邪でレントゲン撮影?!

レントゲン撮影

月1で定期的に調整に来られている男性のお客様の話です。10日ほど前に風邪をひき、まだ37度近く熱があるとのことでした。仕事も半日休み、先日は背中が痛くて体を動かすのもしんどかったそうです。

背中を診ると、筋肉がとても緊張して背骨の両側、肩甲骨のあたりから腰にかけて、硬く張っています。定期的な調整のおかげで、ほとんど歪みのない身体になっていたのに、上半身は左に傾き、右肩が下がっています。

背骨も左右の歪みはないものの、棘突起という背骨の突起が不ぞろいな感じで、動きが悪く硬い感触でした。

これでは、上体を捻ったりしづらいだろうと尋ねたら、体の向きを変えたりすると痛むとのこと。

たぶん、鎮痛解熱剤を服用していると思ったので、尋ねたら、医者に行ったとのことでした。

どんな治療を受けたのか聞くと、インフルエンザの検査をして、レントゲンを撮って、消炎解熱鎮痛剤を処方されたとのことでした。

肺炎の疑いがあったのかも知れませんが、整体師の目で体を拝見したところ、来院時点ではその心配はないと思いました。なので、風邪でレントゲンまで撮るのかと驚きましたが、ひょっとしたら経営のために不要な検査をしているのかとの疑念が生じましたが、本当のところはわかりません。

それだけのことをしても、まだ10日前に罹った風邪すら治せないというのは、治療の意味があるのかと疑問に感じました。

施術後は、背中の張りと痛みが解消され、首肩が楽になったとのことでした。身体も完全ではありませんが、ほぼ垂直に立てるようになっていました。

風邪などで熱が出るのは、ウイルスを撃退するために白血球などが活発に働けるように体温を上げているのだから、薬で熱を下げたりすると、治りが遅くなると教えたら、少しは納得してくれたようでした。

僕の体験からも、解熱剤や抗生物質などを風邪で使ったりすると、熱がある程度まで下がっても、だらだらと症状が続き、2週間もときに3週間も風邪がダラダラと続くことが多いと感じています。

身体には自力で治そうとする強い力があると確信して、施術を行なっているので、来院されるクライアント(患者さん)にも、それを伝え、同じ考え方で身体のトラブルに対処して欲しいと願っています。その方が確実に身体が楽になるし、医療費の負担も減ると思っています。


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2014-02-15病気と体調不良について

Posted by 小林昌弘