薬で風邪が治るの?

風邪ひいてる女性

寒暖の差が激しく、天候が安定しないせいか、風邪をひいている人をちらほらみかけます。これから寒くなるといよいよ本格的な風邪の季節ですね。

風邪は約150種類のウイルスによりひきおこされる疾患です。かぜ薬や抗生物質を服用しても風邪が早く治ることはありません。医師が処方する薬も同じです。それどころか脳症(インフルエンザ脳症)、皮膚粘膜のただれ、そして尿閉など重篤な副作用をきたすことすらあるのです。

総合感冒薬(風邪薬)のCMが流れるシーズンですが、膨大な宣伝広告費をかける製薬会社は、厚労省などの大事な天下り先でもあります。風邪薬脳炎で乳幼児が死亡することがあっても、厚労省が規制するはずもありません。これが世の中の仕組みというものです。良いものだから一般に普及しているとは限らないということですね。

インフルエンザ脳炎は、世界的にみると日本と台湾の一部地域だけで発症しているのをご存知でしょうか?

欧米の医師が日本にしかない総合感冒薬が原因と指摘しています。無作為対照化試験の結果、総合感冒薬は治癒を遅らせることが判明しました。

毎年 100人の乳幼児が、インフルエンザ脳炎で死亡し、100人が重い後遺症を残しているのです。

風邪の諸症状である、咳や鼻水はウイルスを排泄し、発熱は、ウイルスを退治する白血球を活性化しウイルスの増殖を押さえます。

だから、症状を抑えない方が早く治るのです。

風邪をひいたら暖かくして寝ていれば治ります。風邪薬が売れるのは、風邪(病気)なのに働くのが当然という日本の習慣が原因ではないでしょうか?

風邪と解熱鎮痛剤

風邪薬

冬になると、風邪をひく人が増えます。当整体院の患者さんの中にも、風邪をひいている人がいます。その中の何人かは、風邪薬を飲んでいます。

風邪の治療といえば、まっさきに思い浮かぶのは「風邪薬」だと思いますが、本当に「風邪薬」を飲むと、風邪は早く治るのでしょうか?

風邪で医者に行くと、必ずといっていいほど、薬を処方されます。それらは、アスピリン、インダシン、ボルタレン、ロキソニン、ポンタールなど非ステロイド系の消炎解熱鎮痛剤です。

薬には必ず副作用があります。医師や薬局の説明書きでは(よく処方されるメフェナム酸…ポンタールの場合)、発疹、胃痛、吐き気などとしか書かれていない、知らされないことが多いようですが、医者向けの薬の添付資料には、もっと具体的に詳細に副作用などが書かれています(下記参照)。

■ポンタール使用上の注意

【一般的注意】*メフェナム酸(ポンタール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・心機能不全・高血圧症/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/アスピリンぜんそく,またはその前歴/本剤による下痢の前歴/妊娠末期

(2)慎重に服用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/血液異常またはその前歴,出血傾向/肝機能障害・腎機能障害またはその前歴/心機能異常/アレルギーの前歴/気管支ぜんそく/SLE(全身性エリテマトーデス)/高血圧症/潰瘍性大腸炎/クローン病/食道通過障害/小児,高齢者

(3)事前に報告……本剤の服用によって,ビリルビンの検査で偽陽性を示すことがあります。検査を受けるときはその旨を伝えてください。

(4)アメリカの場合……1週間以上の継続服用は行うべきでないとされ,また14歳以下の小児の安全性は確立していません。

(5)小児……原則として,インフルエンザに伴う発熱には服用しないようにしてください。

(6)その他……
・〈妊婦→未確立・有益のみ/妊娠末期→禁忌〉〈授乳婦→回避・授乳中止〉〈危険作業→回避〉

・(4)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。

(5)過度の体温低下など……過度の体温低下,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。/

(4)長期服用……慢性疾患(関節リウマチ,変形性関節症など)の人が長期服用する場合は定期的に尿や血液,肝機能などの検査を受ける必要があります。

(5)小児……原則として,水痘やインフルエンザなどのウイルス感染症にかかっている15歳未満の小児は服用しないでください。治療上やむを得ず服用する場合は,状態に注意してください。

(3)服用法……本剤が食道にとどこおると食道潰瘍がおこることがあるので,多めの水(150ml以上)で服用してください。特に就寝前は,のんですぐに横にならないようにしてください。

(5)脳炎・脳症……インフルエンザの経過中に脳炎・脳症を発症した人(おもに小児)のうち,本剤の服用者に予後不良例が多いとの報告があります。

■重大な副作用

(1)ショック,アナフィラキシー様症状(胸内苦悶,冷汗,呼吸困難,四肢しびれ感,低血圧,結膜充血など)がおこることがあります。

(2)自己免疫性溶血性貧血,無顆粒球症,顆粒球減少がおこることがあります。

(3)骨髄形成不全がおこることがあります。

(4)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)がおこることがあります。

(5)急性腎不全,ネフローゼ症候群,間質性腎炎がおこることがあります。

(6)消化性潰瘍,大腸炎,吐血,下血,血便などの消化管出血がおこることがあります。

(7)劇症肝炎,AST・ALT・AL-P・γ-GTPの上昇などを伴う肝機能障害,黄疸などが現れることがあります。

■その他の副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(じん麻疹,発疹,発赤,かゆみ)

(2)すぐに処方医に連絡する副作用……血小板減少性紫斑病,血小板機能低下(出血時間延長),血小板減少,好酸球増多/吐血,下痢

(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……霧視/黄疸,肝機能障害,
AST・ALT・AL-P上昇/鼓腸,軟便,胃腸障害,食欲不振,悪心,嘔吐,胃痛,腹痛,胃部不快感,口渇,便秘/眠け,めまい,頭痛,倦怠感/むくみ,発熱

■他の薬剤使用時の注意

(1)併用すると本剤の作用を強める薬剤……クマリン系抗凝血薬

(2)併用に注意すべきその他の薬剤……炭酸リチウム製剤リチウム中毒),チアジド系利尿降圧薬その利尿・降圧作用を減弱)

もちろん、重大な副作用は、めったには起きませんが、この添付文書を読んでも、積極的に解熱鎮痛剤を服用したいと思う人は、少ないと思います。

それに、風邪で解熱鎮痛剤を使うと、むしろ回復は遅くなることがあります。

その理由は、ウイルスや最近に感染したときに体温が上昇するのは、免疫系の機能を強化し、ウイルスや細菌の繁殖を抑え、撃退するためだからです。重篤な感染症の場合では、解熱鎮痛剤を服用した結果、症状が悪化し、死亡率が高くなることもあります。

熱が出ているから体調が悪くなり、熱が引くと体調が良くなることから、熱はウイルスや細菌が作り出していると思い込んでいるので、熱が出ればすぐに解熱鎮痛薬を飲むと治ると誤解しているのです。

でも事実は逆で、体は熱を出してウイルスや細菌と戦っているのであり、熱があるから早く治るのです。

熱自体では人は死にません。子供が高熱を出すと、脳に障害が出ないか心配するお母さんは少なくないと思いますが、41度以上にならなければ、体の組織は変性しません。

年齢が低い子供ほど、体の組織と機能が未熟で、解熱鎮痛剤の副作用が強くでる心配があります。

なんで高熱が出るのか考えてみると、ウイルスや細菌の勢いが強く、数も多く、それに対抗するために体は熱をよりいっそう高めていると思われます。そう考えると、高熱であるほどその熱を維持する必要性が高いということになります。

ちなみに、解熱鎮痛剤がどんなメカニズムで熱を下げているのかは、完全には解明されてないそうです。

風邪に抗生物質は無意味で危険!

抗菌薬(抗生物質)は細菌を殺す薬です。ウィルスが主な原因である風邪やインフルエンザには効きません。それどころか、耐性菌を作る元になります。抗菌薬が気軽に処方された結果、抗菌薬が効かない耐性菌が増え続けています。

抗生物質は多細胞生物(人間など)の細胞の遺伝子が膜で覆われているのに対し、細菌の細胞は遺伝子が膜で覆われていないなど異なる点を利用して細菌にだけに効くようにした薬です。このように抗生物質は細胞の構造を利用する薬なので、細胞がないウィルスには効かないのです。

特定のウイルスの増殖をおさえる抗ウィルス薬は存在しますが、ウイルスを消滅(破壊)させる薬はありません。ウィルスは人間などの細胞に寄生しているので、ウィルスを破壊すると人の細胞も殺してしまいます。だから細胞を持たないウィルスを破壊することは困難なのです。

インフルエンザ(風邪)に抗生物質を処方する理由として、風邪ウイルスの感染によって体の抵抗力が弱まっている時に、別の細菌が感染するのを防ぐため、という医師がいます。しかし、最近の研究では、風邪の患者に抗生物質を処方しても、肺炎などの予防にはならないことが分かってきました。

抗生物質に耐性のある耐性菌が増えると、今まで抗生物質で治すことができた病気を治せなくなるということです。風邪など抗生物質を処方するなど無意味な行為の結果としては恐るべきことです。

風邪(インフルエンザも)は、充分に睡眠を取って休めば治ります。よほど体力が弱っていて免疫力が低下している人でない限り、病院に行く必要はないと思います。

僕の経験では、深夜2時過ぎに眠ることが1週間以上続き、睡眠時間が6時間以下になっているときは、風邪をひきやすくなります。特別な風邪予防対策をする前に、まずは睡眠を充分とっているか考えてみましょう。睡眠不足は確実に免疫力を低下させます。


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2013-10-28

Posted by 小林昌弘