病気が治る回路

病気が治る回路

病気が治る回路

自分の病気は治ると信じること、治るとイメージすることで、体の中に回復への回路を作ることができたら、治らないと思われているような病気や症状でも回復(治癒)することがあります。

あきらめたら、治る不調や病気も治りません。少なくとも回復に時間がかかります。自分の病気はもう治らない、症状や痛みは消えない、回復することはないと思い込んでいる人が治る確率はかなり低いと思います。

人には現状維持しようとする心理的力というか傾向があり、慢性病の人はその病気を維持しようとする心理的回路が出来上がっているから、治癒して健康になろうとすることに対して抵抗がある場合があるようです。もちろん、病気の本人は否定するでしょうが、病気であることで、仕事から逃れることができていたり、家族から優しくされたりすると、心理的に病気に依存する傾向が出てくる場合があるようです。

他にも同様な事例を聞いたことがあります。子供が学校に行きたくないときは、腹痛が起こったり、下痢をしたりして、行かないことを合理化するとか、職場にとても苦手な上司がいたり、すごくプレッシャーのかかる会議やプレゼンテーションがあったりすると、無意識に会社に行けなくなるような事故やトラブルを起こしたり、病気になって欠勤したりするようになるというようなことです。これは仮病ではなく、本人は本当に身体的な不調に苦しんでいるわけです。

治ると信じ治るイメージを持つ

「病気が治るというイメージが体の中に治癒の回路を創り上げると、「治らない」と信じていた人でも、奇跡的に回復することがある」

回復を信じる

治ると信じている人の方が治りやすいということが言えると思いますが、末期がん患者だけを受け入れているホスピスの担当医などの話を聞くと、確かにそういうこともあるが、現実的には、治療に希望を持っている患者でも、死んでいく場合の方がはるかに多いとのことです。

心の底から治癒を信じているかどうかは、本人でさえわからない場合があるので、統計的なデータだけでは判断はできませんが、少なくとも、治癒や治療法に絶望しあきらめている患者より、何らかの希望を、たとえ表面的にせよ、持っている患者の方が生き生きしているし、余命予測通りに死んだとしても、死の直前まではそれなりに希望を持って幸福とまではいえないにしても、張りのある生活を送ることができているとのことです。

「イメージを持つということは、未来に創造的なエネルギーの流れを創り出すことである」

だから、イメージするときには、肯定的なことをイメージしたいものです。否定的なイメージは、否定的な未来へとつながっているからです。

体に対する影響を考えても、否定的な想念を持ち続けている人の方が病気に罹るリスクが高いと考えるのは、ごく自然なことですし、逆に現状と未来に肯定的な想念を持ち続けることができたら、 自然治癒力が活性化され病気が治癒することもあると思います。

以前読んだ『心のブレーキの外し方』(石井 裕之著)という自己啓発のハウツー本の中にも、同様のことが書かれていました。

「人には現状維持しようとする心理的力というか傾向があり、慢性病の人はその病気を維持しようとする心理的回路が出来上がっているから、治癒して健康になろうとすることに対して抵抗がある。だから、治らない」

というような内容でした。

人任せでは治らない

病気になったのは偶然か不運、はたまた体質、体が弱いなど、なかなか自分の生活習慣が原因だと認めない人が多いようです。それと同様に、病気になったら、医者や病院や治療家、整体師などに治してもらえばいいと考えている人も多いようです。これらの人は自分の体調は自分に責任がないと思っている人たちです。

でも、その姿勢では、病気はなかなか治らないし、カンタンに病気になったりもします。病気を治すのは、自分の体の力なんだと認めること。病気は自分が治すものだと考えを改めること。これが治癒への一番の近道だと思います。

症状は回復するためにある

免疫力

自然治癒力の考えからすると、「症状」とは、身体が病気から回復しようとするときの機能であり反応です。

例えば、風邪の時の発熱は、体温を上げて病原菌を殺す役割のある白血球などを活性化するためです。咳やくしゃみ、鼻水、下痢などは、病原体を体外に排出するため。症状は治癒反応なのです。

薬は治癒反応を抑えます。治癒反応である症状を抑えたら、病気は治りにくくなります。急性だった病気が固定され慢性化するのです。

症状を病気そのものと認識したことは、西洋医学の欠陥だと思います。症状=治癒反応を解放してやれば、病気は治ります。整体の産みの親とも言われる野口晴哉先生は、病気を経過させろと言いましたが、このことを言ってるのだと思います。

薬を飲み続けると効かなくなる

薬の常用

身体(生体)は、同じ刺激を受け続けると、それに対して抵抗力を獲得します。薬に対しても同様です。薬剤耐性が獲得されるのです。同じ薬を使い続けると、(同じ量では)しだいに効かなくなるということです。量を増やしても、すぐに薬剤耐性ができ、また効かなくなる。そうなると悪循環に陥ります。

薬物依存の問題もあります。薬を常用すると、体は薬物が入った状態で平衡(バランス)を保とうとします。体はその状態を正常と判断し、生命活動を営むようになります。薬の体内(血中)濃度が下がると身体の平衡は崩れ苦痛や不安などを感じるようになります。これが薬の禁断症状です。薬を再開すれば禁断症状は消えますが、それを薬が効いていると思っているのです。

整体や他の民間療法でも、症状を消すことを第一目的としたものは、薬を手技や他の方法に置き換えただけだと思います。身体のバランスを整え自然治癒力を高めた結果として、症状が解消するならいいのですが、症状だけ消そうとする方法は、基本的考え方が現代医療と同じだから、根本的な意味では存在価値は低いと思います。

当院の整体施術の目的も、痛みなどの症状を解消するだけとは考えていません。それでは、薬で症状を消す対症療法と考え方が同じだからです。それだけでは不十分で、体が持っている自己治癒力を高め、筋肉、骨格、血流、体液の流れ、体内の化学反応のバランスを回復し、結果として症状を解消し健康回復に導くことを目的にしたいと考えています。

症状が出ないと治りづらい

症状

かなり酷い肩こり、背中の張りなどがあっても、自覚症状が無い方は結構います。そんな方でも、固くなった肩をゆるめてあげると、楽になったことは実感できることが多いようです。だから、痛みやコリなどの症状が無いことと、症状を感じないこととは、イコールではありません。

症状があっても(体の機能に問題が起こっていても)、それを自覚できない人が、自然に回復することはかなり難しいと思います。なぜなら、自覚がないと体がその不具合を調整したり修復しようとする作用が働きにくくなっているからです。むしろはっきりと痛みなどの症状を感じる人のほうが、回復が確実で早いという場合が多いような感じがします。

例えば、低温火傷というのを聞いたことがあると思いますが、これは懐炉(カイロ)や湯たんぽなどそれほど高温にならないものを長時間皮膚に当てておいたときに生じる火傷ですが、温かいと感じても熱いとは感じてないので、火傷するまで放置されるから生じるのです。

低温火傷の方が高温で火傷したときより治りがかなり遅いようです。なぜなら、低温なので、皮膚表面はそれほどダメージを受けないのですが、長時間体温より高いものに接するため、熱が体の深部にまで到達するのです。だから短期間で表面では一見治ったように見えても、皮膚の深い部分で破壊された細胞が修復してないのです。

それと同様のメカニズムで、軽めのコリや痛み程度でも長期間放置しておくと、次第に深部にまで浸透し、骨格まで影響を受け、さらには内臓機能にまで影響が及ぶということもあり得ます。

東洋医学には「未病」という概念がありますが、はっきりとした症状が出て病名が付く以前の不調の段階(レベル)という感じの状態です。この「未病」の段階で体を調整し原因となっている生活習慣などを改善しておけば、本物の病気になるのを食い止めることができます。

天ぷらをあげていて油に火が移ったとします。この段階では、まだ火事とは言えません。小火(ぼや)ですらない状態です。でも、この程度なら大したことはないとほおっておけば、どうなるでしょうか?鍋が熱くなりガスコンロの周りの壁にも熱が伝わり、しばらくすれば家本体に火が燃え移ることは確実です。

体もこれと同じです。まだたいしたことはない、この程度ならどおってことないとほおっておけば、ちょっとした不調が本物の病気になり、体の機能が制限され、やがて体の組織そのものが壊れていくのです。

ただし、体は物ではありません。壊れたところを自分で修復する自己治癒力という力を持っています。だから少々の不調なら、休息し睡眠と十分にとり、栄養補給すれば回復するのです。

それでも回復しない不調であれば、整体師のような体を調整する専門家に任せたほうがいいと思います。本物の病気にならないために。

 

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2017-09-05

Posted by 小林昌弘