科学的根拠より治療効果

治療

医療現場では、治療方法の是非を問う基準として、科学(医学)的根拠の有無と重視しますが、良い治療かどうかの判断基準は、患者さんが回復したかどうかで判断されるべきだと考えています。

結果がいい治療法が科学的根拠があるかどうかは、患者さんにとっては二の次のはずです。科学的根拠は確かだが、治療効果があまり無い「治療」など、意味がありません。少なくとも患者にとってはそうです。

医学的根拠があり、整合性がある治療法で効果が無いものより、医学的な証明はされてなくても、効果がある治療のほうが優れているということです。

現代医学の水準で身体の全ての機能が解明されたわけではありません。現時点で医学的に証明や説明ができなくても、効果的な治療法は沢山あるようです。

診断学は医学的根拠が必要不可欠ですが、病院での医療行為でも、医学的な証明がされているものだけとは限りません。詳しいことはわからなくても、治療効果が高いから使っているということもあるわけです。

現時点での医学の水準で説明できないからといって、説明できないから効果がないとは言えないのは理解できると思います。

現代医学で治療効果が高いのは、怪我をしたときの救命救急処置とそのための外科的処置(手術)です。それ以外では先天的な器質的異常の場合にも、現代医療は高い治療効果を発揮することがあります。診断も現代医学の得意分野です。

逆に慢性疾患の場合は、治療効果が低く、対症療法として薬を用いるだけで、根本的に治せない症状や病気が多いのが事実です。

慢性疾患に関しては、代替療法に効果的なものがありますが、医学的に証明できないからと評価されてないことが多いようです。整体などの手技療法の中にも治療効果が優れたものがありますが、医学的証明を求めるため、まともな評価ができないというのが実態のようです。

整体をしていて思うことは、医学的な証明があることと、臨床で実際に効果があることは別ものということです。医学的裏づけができなくても(現時点では)、効果のある療法は沢山ありますし、今の医療で認められている治療法が、必ずしも効果があるとはいえません。

身体はブラックボックス

ヨガの逆立ち

整体をしていて、身体はブラックボックスだと思うことがあります。身体や医学の知識と施術経験がまだ十分でないせいもありますが、世界最高の医学的、生物学的な知見を持ってしても、人体の仕組みが全てわかっているわけではありません。かなりわかっているように見えても、次々に今まで知られてなかった身体の仕組みが発見されています。

だから技術的な身体機能調整を積み上げていくだけの施術では、対処できない不調があるのは当然のことだと思います。

整体の手技と身体状況と効果の因果関係は説明できなくても、うまくいく施術はあります。技術的には高度でなくても、医学的知識が十分でなくても、身体の調整がうまい施術家はいます。これはブラックボックスである体と、施術家や施術環境との良好な関係づくりが上手な施術家です。

現代医学は目に見えるもの、触れるもの、因果関係が理性で理解できる体系だけで成り立っていると思いますが、それで対処(治癒)できる不調や病気は、物理的因果律で解明されているものに限定されるはずです。

実際現代医学で治療できない不調や病気はまだまだありますが、医学で何でも治せるという医学信仰があるからそれが見えづらいのでしょう。

科学で証明できないことも多い

我々は人としての感覚器官の能力で、外界からの情報(刺激)を受け取って、脳で情報処理した結果としての世界を認識しています。

人の感覚器官で感知できる外界の情報は、ごく限られたものです。感覚器官で認知できる世界が全てと思うと、世界の真実はわかりません。

人の感覚器官の認知力を考えれば、科学で証明できることは、ごく限られた現象だけだと思います。しかも今の科学の水準が全てではありません。

科学で証明できないことでも、実際に存在することは、沢山あるはずです。病気と環境汚染などの因果関係や治療法と病気回復の因果関係なども、「科学的(医学的)には証明されてないから…」と否定されることは珍しくありません。特に常識的な判断ではあり得ないことは、よほど厳密な実験をして証明されない限りは、あるいは、被害が拡大して、常識的に観ても因果関係を否定しきれない場合以外は、否定されます。

人間の体は複雑で精密にできていて、神秘的ですらあります。でも、肉体という物質に基盤をおくのが身体である以上、限界はあります。感覚器官も同様です。五感に基づいて外界を察知し判断し世界像を組み立てる方法では、宇宙の全てを感知したり認識することは叶いません。

科学が進歩したといわれる今の時代でも、まだまだわからないことが山ほどあり、100年後の人々が観たら、馬鹿馬鹿しいと思うことを、常識だと科学的だと信じている可能性も充分にあるはずです。

手技療法の継承には治療効果の裏づけ

整体と民間療法

施術(治療)効果が無ければ、患者さんに整体を受けた後で楽になったと言われなければ、整体(手技療法)は生き残ることはありません。整体が継承されているということは、効果がある証です。

でも、名人、達人と言われるような特別な能力を持った人でなければ、「整体」(手技療法など)が習得できないとすれば、今以上に整体が世間に広く普及することはないでしょう。そのような名人芸にしておきたいプロもいるようですが、それでは、その恩恵を受ける人は限られ、いずれ忘れ去られていくことでしょう。

整体など民間手技療法の大部分は、我が国では国家資格として認知されてないため、実にいろいろな手技療法が存在しています。養成機関としては大小様々な団体がありますが、その多くは、創始者と呼ばれる先生が、商業主義的運営を行なっていて、1日当たり5万円以上もする講習もあります。

手技療法の世界を知るようになって気づいたことは、自分が独自に考案したと主張している手技療法でも、元になる方法が必ずといっていいほどあることです。中には名前も方法も全く同じ手技を独自のものだと言っていることすらあります。

影響を受けるのは良いことですし、私が慣れ親しんだ美術の世界でも、最初は好きな画家の模倣からはじまるの一般的です。画家の多くは影響を受けた作家を公言し恥じたりしません。しかしなぜか整体など手技療法の創始者と呼ばれる人たちのかなりの部分は、自分の手技の来歴を明らかにしたがりません。

独自の方法だと主張しないと、商業的に優位に立てないと考えることと、自分の才能を実際以上に誇示したいからでしょう。でも、背景にあるもっと歴史ある大先輩の方法論を知っている人たちから観れば、創始者などと言っても、手技療法を儲けの手段として使っているだけに見えることもあるようです。

整体などがその潜在的可能性と実際の卓越した効果の割りに、世間的評価が低く、認知度が低いままなのは、一つは医学的な根拠の証明が難しいこともありますが、自分の儲けを最優先にしている、自称「創始者」たちの存在があると言ったら言い過ぎでしょうか?

整体などを医療に準じる方法論と捉えたら、儲け最優先の営業などできないでしょうが、整体が社会に広まることは確かだと思います。私の営業姿勢は、貧乏はしたくないですが、整体を通じてもっと多くの方々に健康になって欲しいというものです。

 

川越の整体で体調不良解消!
不調はがまんせず、今すぐお電話を!
ご予約…tel:049-223-2017
電話受付時間/9:00~21:00 (不定休)
当日のご予約は電話でお願いします。
川越市末広町3-10-2ファミール末広201
スマホでのご予約はここをタップ

 

2018-02-07医学・医療

Posted by 小林昌弘