映画「モディリアーニ」を見て

映画「モディリアーニ」を見ました。
86年前に36歳の若さで死んだ印象派の画家の映画です。

絵描きはなりたかった第一の職業なので、画家の映画があると必ずといっていいほど見ています。

ただ、最近映画などを見ていて注意が行くのは、病気や健康に関する描写です。

モディリアーニは結核で死んだのですが、酒びたりで愛煙家、生活は自由奔放かつ荒んだものだったことが死期を早めたことは確かです。子供のときに罹って潜伏していた結核が、彼の精神にも悪影響を与えていたように思います。結核は当時は不治の病だったとはいえ、不摂生と精神的な抑うつが直接的な死因といえるかも知れません。

病院の描写も出てきますが、ろくな治療もせずにただベッドに寝かせられているだけだったり、せいぜい咳止めの薬を処方される程度だったりと、治療のレベルの低さに寒気を覚えるほどです。

精神病院などはもっとひどく、患者を鎖でつなぎ拘束服を着せ、自由を奪い監禁しているだけという、刑務所よりもひどい状態だったようです。

今でこそ西洋医学は万能のようなイメージすらありますが、ほんの100年ほど前ならむしろ東洋医学やアーユルベーダ、手技療法(整体)などの非西欧医学の方がはるかに効果的で進んでいたように感じました。

100年以上前は平均寿命が50年程度というイメージがありますが、現代日本人の平均寿命が延びた一番の理由は、新生児の死亡率が急激に下がったことと、衛生に関する基礎知識と生活習慣が改善されたことが大きく貢献しているようです。

だから昔の人が大体50歳前後で死んでいったわけではなく、長生きの人は当時でも70、80歳まで生きていたようです。

ピカソは彼のライバルであり親友でもありましたが、体は頑健で作風から受けるイメージとはちがって、画業をビジネスとして認識しており、モディリアニと比較すれば、よほど計画的で現実感覚と社会性の持ち主だったようです。
だから90歳まで長生きできたのだと思います。

短い生涯だったので、作品数はピカソにはるかに及びませんし、生前は人格的に問題があり社会性にも欠けていたため作品はあまり売れなかったようですが、死後、モディアーニは美術史に残る画家となりました。

その生き方は壮絶で破天荒とも言えるもので、安定感のあるピカソと比較すると、人間的に惹きつける力は彼の方があったのかも知れません。モディリアニが病院で死んだ翌日、彼の妻は妊娠していたにも関らず自殺したことからもそれがうかがわれます。

映画によれば、ピカソが死ぬまぎわにつぶやいた言葉は「モディリアーニ」だったそうです。

 

 

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Posted by 小林昌弘